ウェディング・ストーリー



とにかく、この日は違った。



「ちょっと寄りたいとこあるんだけど、いい?」



珍しく、行きたい所があるらしい。



彼の運転する横顔をちらっと見ながら私は頷いた。



他愛もない話をしながら、着いた場所。



そこは一度も二人で訪れたことのない



海沿いに建てられた、真っ白な教会の前だった。




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