Boys Kissシリーズ・『小悪魔とのキス・2』
小悪魔とのキス・2
「おはよう!」

「おっおはよう…」

朝、オレを見るなり、アイツは笑顔で抱きついてきた。

「今日のお弁当はサンドイッチだよ」

「へっへぇ」

…コイツは周囲の視線を全く感じないのか?

周りにいる学生達は、驚き半分・嫉妬半分の視線を向けてくる。

いい加減、ウンザリしていた。

「ねぇねぇ、次の休み、映画見に行こーよ。僕、見たいのあるんだ」

「ああ、良いけど…」

けれどコイツを突き放せない自分がいることも、自覚していた。
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