季節のあいだに
よかん
あれはとても暑い夏だったよね。
そう、奈津の季節。
あたしは何か嫌な予感を抱いてたんだ。




夏になって、クラスの女子があたしを避けてる気がした。
あたしと話す時は、まるで他人。
無視されることも最近はしょっちゅうだし。

あたし、なんかしたかな…



ある時偶然、女子たちが話してるのが聞こえた。
「なんか亜希さあ、奈津ととなりの席だからって調子のりすぎてない?」

「そうそう!いっつも話してて、まじうざいよね〜!」

「はぶこうはぶこうっ!」



かなりショックだった。

そんなふうに思われてたなんて…

あたしはただ…



それから、あたしはいじめられっ子になったの。
< 12 / 24 >

この作品をシェア

pagetop