季節のあいだに
なまえ
あたし、奈津のおかげで、毎日がドキドキの繰り返しだったよ。

気が進まなかった高校も、奈津に会えるから、奈津のとなりに座っていられるから、行きたいって思った。

「亜希〜」
その声だけで、心があったまるの。

奈津はきっとそんなこと知らなかったんだよね。



ある日、奈津が言った。
「あのさ、俺の名前【奈津】じゃん?んで【亜希】じゃん。夏と秋だよ!すごくねっ?☆」

って無邪気に。
あたしね、そんな小さなことで、にやけた顔戻らないよ。

嬉しくて。

なんかね、ちょっと近づけた気がした。

嬉しかったの。
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