季節のあいだに
あたしはちょっとずつ、奈津と話すことに慣れてきた。
ドキドキは変わらないけど、それなりに普通に話せるようになった。

あたしにしては、かなりの進歩かなっ。



「あのさ〜」

真剣な顔で話しかけてくる奈津。

「ん〜?」

「あのさあのさ、夏と秋いるからさ、春と冬もどっかにいっかな?」

なんだそんなことか。
真剣に話してくる奈津が可愛いくて仕方なかった。

「あ〜いるんじゃない〜?」

「だよな!4人そろってみてえ〜」

「ふははっ!そだね〜」

ほんとに愛おしく思うよ。
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