〜148㎝の王子様番外編・千春&いつき編〜
あっ…。そっか。いつきだからだ。

きっとえいかちゃんを両親さんのもとに返すときも、優しかったんだろーな。

でも…。えいかちゃんがいくら駄々をこねても、断ってほしかったよ…。

だって今日は…初デートだもん。

そう思うあたしは心が狭いのかな??

「吉野いいか?遊ぶのはまたいつでもできるだろ??」

このいつきの言葉であたしの中で何かがプッツリ切れた。

「もぉいいよ!!いつきはずっとその娘と遊んでれば!!」

あたしはそう言い捨て、ストラップを元の場所にもどした。

そしてそのまま駆け出した。


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