桃太郎【Gulen】


「グッ・・・お主が、それでいいというならば・・・しかし、おぬしはわらわの大事な客人。くれぐれも無理はせぬようにな。」


 輝夜姫の言葉は最後は小さく、聞き取りにくいものであった。


「かしこまりました。」


 しかし、悟空には、大した問題ではなかったらしく、満面の笑みを浮かべて、輝夜姫に対して、深く一礼をした。


「それでは参りましょう。お二方。輝夜姫が言われたとおり、私は客人の身。それほど、この地にも長居は出来ませんので。」


 かくして、桃太郎の一行にはイヌに続き、サルが仲間となる。


 続いて、仲間となるは、雉・・・果たして、いかなることやら、乞うご期待。


< 26 / 59 >

この作品をシェア

pagetop