雨女がくれた恋の奇跡
第4章アイリの告白
ゼリー状の生命体の姿に変えて、水たまりの中に帰った。私は考えていた。


「どうしょうかな・・・」

「寿命も今月までだし」


「あの男の人と出会った。ことが運命的なものに感じるしね」


「よし決めたぁ」


「付き合っちゃお!」


「そう言えば名前は綾野光さんだっけ」


「告白は私から言おう。緊張するけどね」


翌日。俺は仕事が休みで、疲れていたから午前中まで寝て、お昼の12時に起きた。


テレビをつけて、俺は寝顔のまま見ていた。


カーテンも開けずに薄暗い部屋の中で、


ひとり昨日の夜のことを思いだしていた。


「素直で優しくていい子だったなぁ〜あの女の子」


「名前なんて言うんだっけアイリさんって言ったなぁ〜」


ぼんやり過ごしていたら時間は夕方になっていた。


「夕食の買い物でも行くか」


傘をさして、薄暗い道を歩いて、


近所のスーパーで買い物をしていたら


昨日。出会った女の子の声が後ろから聞こえた。


「これおいしいのかなぁ?」


「買ってみようぉ〜」


俺は後ろに振り返ったらアイリさんがそこにはいた。

顔と顔が合って、


「あぁ〜綾野さん!」


「昨日はごちそうさまでしたぁ」


「ここにはよく買い物に来るんですかぁ」


俺は再び逢う彼女に緊張した声で話しかけた。


「はい・・・来ますよ」


ニコニコした顔で、アイリさんは


「そうなんですかぁ」と答えて、


「あなたがまた逢えるよと言ったら」


「本当にまた逢いましたねぇ」

アイリさんは笑顔で陽気に俺に話しかけてきた。


「アイリさんもこのスーパーの近所に住んでいたんですね」と俺は話した。
< 33 / 76 >

この作品をシェア

pagetop