雨女がくれた恋の奇跡
俺はアイリにプレゼントしてあげたかった。


「いぇ悪いですよぉ」


「いいよ悪くなんかないよ」


私は迷ったけど光に甘えた。


「ぜひプレゼントしてね」

私は買ってもらって、うれしかった。


光からの唯一のプレゼントだからうれしくて仕方がなかった。


その後はお昼ごはんをふたりで食べた。


「今日はプレゼントしてくれてありがとうね」


「いいんだよ。アイリには綺麗でいてほしいから」


「午後からどこ行こうか?」


取りあえず曇り空の街を手をつないで歩いていたら、

私は自分の右手を見たら、

右手の人差し指から、一粒一粒と水滴が出で来て私自身が溶け始めて、


とっさに。


いきなり私は立ち止まり、


俺は突然立ち止まったアイリに話しかけた。


「アイリどうしたの?」


私は言った。


「ねぇキスしてお願い・・・」


そう言われて、ためらった。


「えぇ〜ここではちょっと・・・」

人がたくさん行き交う道でふたりは立ち止まっていた。

俺は困った顔しながら、
「ここじゃできないなぁ」と言った。


「じゃ目を閉じて、私がキスをするから」


「いいから早く目を閉じて」

私は光が目を閉じた瞬間にキスをした。

「チュ・・・ふぅ〜これでOK」


通りすがりの人は笑ったり驚いていた。


「やっと止まったぁ」


指から、流れて来た水滴は自然と止まった。


俺は言った。
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