恋光をさがして~番外編~
「おはよう、春馬」
「おはよ・・・女王様」
翌日の朝、私は春馬を呼び出した。
まあ場所だけ伝えて、そのまま切ったんだけど。
「眠いの?」
「当たり前だろ、今7時だぞ」
欠伸をして、涙目になる春馬。
文句ばかり言ってるけど、ちゃんとわかってるのよ?
いきなりの呼び出しでも、ちゃんと来てくれる。
あなたは、そんなさりげない優しさを持っているから。
「昨日は、ごめんなさい」
「麻美・・・」
「春馬はちゃんと向き合おうとしてくれたのに」
震える手を、ぎゅっと抱きしめた。