デスゲーム
~追撃~
数日後に俺はお悔やみのため、沙弥の家に訪問した。葬式は終わり、気持ちも考え事ができるくらいには落ち着いた。

あれからは全く気力が湧かない。まるで俺の心に風穴が開いて、そこから力が筒抜けになっているようだった。


「俊介久し振り。ちょっと沙弥の部屋に案内してくれない?」


俊介の表情も以前と比べて暗い。姉弟だからダメージはきっと俺以上だろうな。


「ああ、いいっすよ。こっちこっち」


…ダメージ食らってる?とにかく沙弥の部屋からヒントを探ろう。

沙弥の死には謎がある。俺は沙弥の吐血を見た。今でも目に焼き付いている。

しかし死因は心臓麻痺だと判断された。身体に異変が全く見られなかったから。終いには吐血すらしてないことになってしまった。


「ここっす。どうぞ」


部屋は整理されて勉強机の後ろに炬燵。その横にベッドと並べられている。若干沙弥の香りが残っていて、また会えるという気持ちが蘇る。


「俊介すまん。俺、沙弥を救えなかった」

「先輩のせいじゃないっすよ。…自分を責めても何も始まらない。過去は戻らないから」
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