デスゲーム
「ケケッ。…そうだなあ。まずナゼ人が不可思議に死ぬか説明してやる。

死ぬ奴らは何らかの方法で『デスゲーム』の存在を知るからだ。

それは勝ち進めば莫大な富が獲得できるが、負ければ即終了で俺様に殺される。

頭のいい奴だけが生き残れる死のゲームだ」


福家の「大金持ちになる」という言葉が引っ掛かった。


「知ったところで参加しないと意味ねえんじゃねえか?」

「ギャハ☆詳しく教えてやるよ。『デスゲーム』は存在を知った瞬間、俺様を可視できるよウになる。そしたら俺様に指輪をはめられるんだ。

俺様が見えるようになった貴様も、その指輪が見えるようになったはずだ。例えば柊がその証拠だァ」


柊を見ると、確かに左手の薬指にさっきまでなかったはずの指輪がはまっていた。瞳の形に加工された、不気味な指輪。


「その指輪と俺様の目は繋がっててなあ。『デスゲーム』から解放されない限り、ズット俺様に監視されるんだァ♪」

「監視と死の関係はあるのか?」

「ああ、アるさ。監視することで、俺様が言った日に『デスゲーム』に参加しないと死ぬ。俺様が殺ス」

「つまり…聞いたが最後、『デスゲーム』の参加を余儀なくされる……か」


「ピンポーン。当ッッたりィー」
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