デスゲーム
急いで風呂場に案内してシャワーを浴びさせたものの、終始無言だ。

タオルと着替えを持っていった時だって、浴室からは何も反応がなかった。


「レイン、柊に何があった?知ってんだろ?」


レインは現れないが、指輪から声が聞こえてきた。ソファーに座り、白玉は俺の懐でスヤスヤと寝ている。


「一言だけだぞ。家庭の事情っやつ?柊の家庭ハ少々面倒デナ。…あとは本人に聞ケヤ、アバヨ☆」


本当に一言だけだな。結局自分で聞き出すしかないのな。

ガチャっとドアを開く音が聞こえた。ココアを作りながら待っていると、柊がでてきた。


「まあソファーに座ろうか。白玉触ってもいいし」


柊はソファーに座った後も無言で、俺もココアを持って向き合うように座った。


「少し落ち着いたか?良かったら何があったか聞かせてくれ」

「………」


肩、小さくて冷たかったな。小柄な身体で無理すんなよ。


「ふぅ。柊これ見ろ俺の腕むちむち」


力を入れると、シッペで真っ赤に染まった腕に血管が浮き出る。


「……痛くないですか?」

「さっきまで痛かったよ。…笑ってくれないのな」
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