デスゲーム
「おいおい怖い視線禁止ね。今日は特別な日、休戦としようや。お二人は何?デート?」


復活したと思うとベラベラ喋りやがって。川藤と気が合いそうだな。


「そんなとこかな。お前らはどうなんだよ?」

「俺らも同じかな、美鈴。…美鈴?」


言葉とは裏腹に、橘は若干の距離を開けていた。


「これ以上は無理。だってまだだらしないもの」


気軽な九条にしっかり者の橘。何だかんだ言ってお似合いかもな。


「キツいお言葉で。それじゃ邪魔しちゃ悪いからもう行くわ」

「ちょっと待て。良い機会だ。話したいことがある」


後ろを向いた九条達を呼び止める。すると立ち止まり、顔だけのぞかせた。


「『デスゲーム』3回戦の前日、白樺公園で待ってる。いいな?」

「……へいへい確かに。そんじゃ二人の愛が実るよう祈ってるよ」


そう言い残すと二人は帰っていった。帰り際に橘が雫にウインクしていたが何故だ?
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