デスゲーム
心なしか、力なく俯く雫の手を繋ぐ。


「沙弥の代わりなんて言うな。雫は雫だ、俺の最高のパートナー。一番好きだからお前を選んだ。文句あるか?」

「あ……ありません」


そっと離すとどぎまぎしてるようだが、俺の思いは伝わったようだ。


「じゃっ、じゃあ誓ってください。今までの事全て。でないと認めません」


人差し指を唇にあて、誘うような瞳で見つめてくる。小悪魔のような笑みを浮かべて。


「交渉がうまくなったな。まさか雫からそんなことするとは」

「えへへ、誰のせいだと思ってるんです?



その指を俺の唇に一瞬だけつけた。

守らないとって想いが一層強くなる。それが大きくなって、今じゃ雫が俺を支えてるんだよな。
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