デスゲーム
でも目の前には誰もいない。立ち上がり辺りを見渡しても誰もいない。あの気味の悪い声はどこから?


「…幻聴かな。色々あって疲れてるのね」

『幻聴ではナイ。俺様が願いを叶えてヤる。言ってみせろ』


えっ!?本当に聞こえる。今度はハッキリと。


「だ、誰なの?姿が見えない…。出てきて」

『今は無理だナァ。俺様と契約した暁には見えるヨウニなる。

ソれと…俺様は死神だ』


死…神?昔ひぃおばあちゃんから聞いたことがある。

耳を傾けたらいけない存在。


『俺様が聞いてヤルよ。貴様の気持ちをナ。だから楽になれヨ。俺様が…絶対に裏切らない味方になってヤルから』

「いやよ。もう放っておいて」


特には驚かなかった。もう一人にして欲しかったから。

私の気持ちなんか…出したら壊してしまうもの。倉庫を出ようと振り返る。


『ケケッ♪怖いノだろう?苦しいのだろう?だが俺様は、貴様を決して裏切らナイ。俺様となら…苦痛を…分かち合える』
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