デスゲーム
「契約の解き方は既に知ってる。私はそれを…実行するだけ」


すると栞は側にあった机の引き出しから拳銃を取り出し、弾が入ってることを確認した。

契約…解除。方法。栞…お前まさか!?


「栞?何するつもりなの?ねえ」

「優菜さん!あいつ…自分の命と引き換えに契約を解くつもりかもしれない!!くそっ、ふざけんな!」


栞はそれを否定しない。ただ無言で銃を胸にそっと当てた。

俺も優菜さんも思わず栞に近づこうとしたが、栞との間にいきなり透明の壁が現れ近づけない。

神崎の時のような壁。原因…上機嫌のレインにひどくムカついた。


「栞!栞っ!やっと会えたのにお別れなんてイヤだよ!ねえ…そんな事やめて!!」

「死神の契約を解くには契約者が死ぬしかないの。心の中で見つけた情報。

あと、『デスゲーム』の報酬は願いを何でも一つ叶えられる事。これが『デスゲーム』の制約。

いい清水君。死神は制約を守らないと、永遠に神に裁かれる。

だから制約は絶対に守る。私が死んだ後…未来はあなたに託す」
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