デスゲーム
「へーえ。何考えてるの。彼女の事?」


ごほっ、突然すぎる。むせたじゃねえか。


「か、彼女なんていねえよ。今までの人生でそこまでいったことがない。

…そっちこそいつ彼氏ができるのか常々考えてんだろ?」


「ちょっ、誰から聞いたのよそんな事」

「俊介が言ってたじゃねえか。沙弥は奥手だって。で、誰か好きな人いるの?」


顔を赤くして、オレンジジュースにストローで少し気泡を送り込んでいる。

感情が隠しきれていない。穴があったら入りたい状態だな。


「この際言うけど、好きな人なら……いるよ。ずっと前から」


俺でも聞き取れないくらい小さな声で呟いた。そんな風になられると追求してみたくなる。


「…それってどんな人?片思い?」

「うん、片思い。その人は優しくて、強くて頼りになって。その上頑固な一面も見えて。…でも一番の理由はかっこいいとこかな」


沙弥は窓の外を見つめながら…ただひたすら呟くように言った。その姿につい見とれてしまう。


「何よ?そんなに見つめないでよ。…隼人はどうなの?その……好きな人は」

「俺か?俺はな……ん~~……、秘密」
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