Limiter

4.敬語のメール

DAY:2008/7/20


ふらっふらの状態で、私は朝の5時過ぎに「COLORS」を出た。

初回で行ったその日は、タイミングが良かったのか悪かったのか、
「COLORS」のグランドオープン日だった。
晴れてプレオープンからグランドオープンした店内は終始大盛り上がりで、
後半からはシャンパンコールの嵐だった。

そんな中、初回で5時間も居座った私は完全に痛い客だ。

さらにハヤトを場内指名したあと、私は即座に卓寝した。
周囲がシャンパンやらコールやらで大盛り上がりの中、卓で寝る私。
当然ながら、気付いたら強制チェックされていた。
こんな醜態を晒したのは初めてだ。


しかし痛かったのは私だけでは無い。
場内指名を入れて私の横に着いた途端、ハヤトまで私と一緒に寝始めたのだ。

最初は痛客の私に付き合って、一緒に寝てくれようとしているのかと思った。
今でこそ分かるが、この頃のハヤトに、そんな客に合わせるような余裕は無かった。
グランドオープンのシャンパン嵐のせいでそうとう酔っていたハヤトは、本気で寝ていたのだ。
もちろんそんなハヤトに気付いた内勤が、3回ほど叩き起こしに来ていた。

今思うと、初回の卓で卓寝するホストも痛いよなぁ…
あの時はハヤトの寝顔の可愛さに癒されていたのでまったく気になっていなかったが、
後々考えると、ハヤトのホストとしての未熟さが如実に表れている。


まぁ今では笑い話だけどね。
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