Fortune ─RYO STORY─



俺は舞子に電話して


由菜ちゃんの家の場所を教えてもらった


家を出るとさっきまで
どしゃ降りだった雨はすでに止んでいた


俺にはそれは彼女の心を

表しているように見えた…



しばらく歩いていると



「…や…よ」


(ん?寝言かな?)


後ろから小さな声が聞こえた


「…やだ…いやだよ真吾…

行かないで…」


(真吾…?)



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