瞳の色

学園祭


「もう学園祭の季節か...」


昼休み、大地とそんな話をしていた。


今は11月。


確かに学園祭の季節だ。


去年 俺たちのクラスは射的と言う模擬店を出したのだが、それはもう!とてつも無くつまらなかった。



『今年も、つまんなくなりそうだな。』


そんな事を言うと大地が俺の頭を叩いた。



「バカか!今年は楽しいに決まってるだろ!?」



『お前はな。彼女がいるから楽しいだろうよ』


「ははは。でも、それはお前もだろう?」


『それ、どう言う意味?』


「谷村さんがいるだろ?」


と言いながら隣の席で寝ている谷村を見た。


「無気力...ってのが残念だけど、まぁそれが“ギャップ”ってヤツなんだろーな。」


すると谷口は目を覚ました。


俺等のせいで起きたのかな?


そう思い谷口に謝った。


『ごめん。起こしたか?』


「......別に。ただ目が覚めただけ。」


どうやら俺等のせいじゃ無かったらしい。


「ねぇねぇ、谷口って前の学校の学園祭って何した?」


『ちょ、大地...』


こいつが答える訳......


「出し物と夜の社交ダンス...」


Σ答えたぁぁあああ!!!



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