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「やー…上原は苗字のほうが呼びやすいんだよ。」
白川くんは少しほほ笑んで上原さん(?)
に言った。
「…っ…じゃ、じゃあお昼食べたらまた来るねっ」
上原さんとその他女子もろもろは
白川くんの笑顔に勝てなかったらしく
顔を真っ赤に染めて、自分の席に戻っていった。
…ほんっとくだらない…
「…実樹、ごめんな?」
なんでか白川くんが謝ってきた。
「……白川くんのせいじゃないし」
私が冷たくそう言うと
白川くんは嬉しそうに笑った。
さっきの笑顔とは、全然違う。
本当に嬉しそうな顔。
「ってか、俺のこと将真ってよんでよ」
思いついたようにそう言った。
「…は?!…無理無「お願い」
「俺だけ名前呼びはやだからっお願い」