幸運の器
悠斗は最後の確認のため、一磨と連絡を取った。

一磨からは、一つだけ新しい情報を得た。

「お前の器は二つで一つのものらしい。だから、お前はその片割れを探す必要がある。その片割れはお前のすぐ側にいるはずだ」

その情報を元に、悠斗は自分が何をするべきなのか悟った。

「一磨さん、オレわかっちゃいました」

悠斗は何か吹っ切れたかのように、妙に明るい声でそう応える。

「そうか……。お前、一人で大丈夫か?」

「大丈夫ですよ。心配しないでください」

「わかった。後はもうお前次第だ。これで例え葵が助からなくても、俺はお前を恨んだりしない。だから、お前の思うようにやれ」

「はい」

悠斗に迷いはもうない。

悠斗は最後の決着をつけるため、鍵を握る人物がいるはずの場所へと向かった。

その場所は、悠斗とその人物が初めて出会った場所――。


~疑惑の先に 完~
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