アイツとコイツは許嫁。

【摩央SIDE】



高校3年生の俺は明日、訳もわからないまま許婚とかいう奴に会う。


そんな俺は今。


ああちくしょう!!


・・・むかついている。


「そうカリカリすんなよ」


そう言ったのは俺の連れの『齋藤隼人』。


ちなみに俺らはとあるデパートに来ている。


もちろん顔合わせが明日に迫った許婚のことを話そうと思ったから。


でも・・・・・。


「ああクソ!!なんなんだ、あの女!?」


ここに来て間もないついさっき、訳のわからん変な女に文句を言われた。


ただでさえこの頃のドタバタ騒動でイライラしるってのに!!!


「・・・で?おまえ話したいことってなんだよ」


・・・・・はあ。


「それがさ、まあ・・・かくかくしかじかでさ・・・―――――――」


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