アイツとコイツは許嫁。


「まあ、おまえかっこいいからなんとかなるだろ」


どーやったらそうつながるんだ?


「てかさ、俺思ったんだけどー」


何を思ったんだ?


てかもったいぶらずにとっとと言えや。


「なんだよ」


「許婚が金髪のガラの悪い野郎って聞いて、相手びっくりしねえ?」


・・・・・・。


「・・・もう知らされてんじゃね?」


・・・いや、知らんけど。


「じゃあいいけどー。おまえかっこいいから許されるし!」


だからどーやったらそうなるんだっての。


それに別に許すも何もねーよ。


「俺らいつでも会えるし・・・ってか相手写メって送れよ!」


隼人って超話とぶよなー。


「・・・たぶんな」





その後テキトーに話して隼人と別れた。


向かうは荷物がほとんど送り出されてスッカラカンになった俺の部屋。


足どりが無駄に重たい。


・・・明日のこともあるし、今日は早く寝るかー・・・。


ぼんやりとそんな事を思った。


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