【短】わたくし暴走族になります!!

「蓮様のことはお嬢様からよく聞いてましたし、今のお強い姿も拝見させていただきました」


そして次の瞬間出てきた言葉に、蓮は目を丸くした。


「ぜひ結奈様のお世話役をお願いしたいのです」


「は？世話役!?」


お嬢様がこんななら、ばあさんもおかしいのかと蓮は考えた。

もちろん断ろうとしたとき……


「それは素敵ですわ♪わたくしも蓮様に教えていただきたいことが、たくさんありますの」


キラキラの真っ直ぐな目で見つめられる。




「おい、俺だって忙しいんだよ。コイツに構ってばっかいられねぇし」


「最近のお嬢様の行動は、抑えることができないのです。何かあったらでは遅いですし…」


確かにさっきの話はヤバイと思ったけど。

だからって俺以外で頼めばいいだろ。

蓮の中で様々な思いが駆け巡った。


「もちろん、お礼はしますし」