恋するキモチ
恋するオスギ

ばれちゃった

「暫くの間は、山下と組んで動け」

三井にそう言われてから一週間が経過した。
特に大きな事件もなく、平和そのものといった日々を送る京子は、最近、不満でいっぱいだった。


…平和なのはいいけど、成田さんが足りない。


そう、成田は三井と一緒に出張だと言って、この一週間不在にしているのだ。
登庁しても成田にあえず、京子のモチベーションはダダ下がる一方だった。

「京子ちゃん、お疲れ様。もう今日は上がっていいよ」

山下に言われて、京子は頷いた。

「はい、お疲れさまでした。それじゃお先に失礼します」

軽く頭を下げると、京子は机の横に置いてあったバッグを手に取り、部屋を後にした。
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