ぬくもりに触れたくて。

「まろん、ケーキ食べよ?」

抱き締める陸登の腕

今は幸せなんて感じられくて

「うん。食べよっか」

「俺のあげるね?
まろん、あ―んは」

「ぁ―♪……」

笑顔の裏では複複雑な心境。

「まろんのもあげる☆」

その笑顔って私以外にも見せて、こうやって甘えてたりしたんだ。

「うまっ。」

「ふふ~、美味しいね」

「あ、明日ちょっと夜帰ってくるの遅くなる。」

「残業?」

「うん、だから晩御飯は良いからね」

「分かった。帰る時メールちょうだい?」

「うん、メールする」

ケーキ食べて片付けてから寝室へ

「やっぱまろんは温かい。お休みまろん。」

「お休みりっくん。」

小さなキスをして

眠りについた。

気持ち良さそうに寝息を立てる大好きな彼

ねぇ陸登?

明日本当は女の人と逢うんじゃないの?

私、どうしたらいい?

苦しいよ…。

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