ぬくもりに触れたくて。

-キス-


-キス-

今日もゆっくりとした時間を過ごす。
ふと見ていたドラマのワンシーン。

照れる彼女に初めてのキスをする彼氏。

「ねぇりっくん、初ちゅ~のこと覚えてる?」

「え~?まろんが酔っ払ってキスしたやつ?」

「うん//」

「あれはびっくりしたわ(笑)」

私にとっては苦い初めてのキスの思い出

陸登にとっては可愛い初めてのキスの思い出。


正式に付き合うようになって

デートを繰り返し行く機会が増えた

「まろん、今日はちょっとバーに行こっか。」

私はまだ未成年だったのでお酒は飲めないけど、せっかくの誘いを断るなんて出来なかった。

「私、まだ未成年だけど大丈夫?」

心配そうに訪ねると

「大丈夫だよ、俺の従兄弟の店だから。」

そう言って向かったバー。

レトロな感じ。
店内にはジャズが流れて
ミラーボールが形を変えて中を照らす。

「いらっしゃい、あ、新しい彼女さんかな?」

「うん、桜里まろんさん 。」

カウンターに立っているのは優しそうなお兄さん。

陸登さんに少し目元が似てた。

「あ…初めまして//
桜里まろんって言います!」

「初めまして。僕はレイチェルって言います。
よろしくね?」

…外人さん?

不思議そうな私を見て陸登さんが

「彼はフランスと日本のハーフなんだよ。」

「ハーフ…だから綺麗なんだぁ//」

その発言に2人が笑う。

「私、なんか変なこと言いました?!//」

「いや、ハーフだけど顔は日本人だよ僕。」

レイチェルさんがクスクス笑う。

ちょっと恥ずかしかった///
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