幼なじみセンチメートル
「よっしゃ!全クリ…」




ブッ!!と、ゲームのコンセントを抜いてイノリに投げてから


ベッドに戻って丸まった。





「お前っ…!まだセーブしてねぇのに!!」




知らないもん。


全然構ってくれないイノリが悪いんだ。





「責任取って続きからやれよな」


「いらない」




投げられたコントローラーをイノリに投げ返した。




イノリはため息をつくと、再びゲームをし始める。





「ゲームばっかりやってると泣くからねっ!」


「勝手に泣いてろ」


「意地悪!無関心!冷血漢!」


「はいはい」




酷いよ。



折角の夏休みなのに

一日中一緒にいられるのに



ゲームばっかり。





別に夏休みじゃなくたって毎日一緒にいられるけど



ここまでほったらかしにするなんて酷いよ。






「うぅっ…ぐすっ…ふっ…」


「〜…あー!集中出来ねぇ!!分かったよ、俺が悪かった」




イノリはこちらに体を向き直すと


私を抱き上げて膝の上に乗せた。




そして後ろから抱きしめるようにしてゲームを再開する。
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