Hurly-Burly 【完】

マコ君は心配してたけど、サユが一途なのは

マコ君の愛があるわけで・・・・

「彩乃ちゃんは煙草を吸ってる男の人に

ドキッとするらしい。

あたしは悍ましいと思うが・・・」

彩乃ちゃんの趣味はいい方だった気が

するんだよね。

雑誌でどの人タイプっていうのには

必ずイケメン選んでたし。

でも、煙草はあの悪魔2号の大好物。

「あたしはそういえば・・・よく分からん。

考えたことすらなかったかもしれない。

あ、でもダディの腹筋を見た時は

キュンってした。」

あのシックスパッド超イケメン。

身体がマッチョ素敵じゃないの。

「ヒヨリンに聞くのは止めよう。」

「ああ、ちっとも参考にならない。」

「もう少し、マシなの期待してた。」

酷いじゃないのっ!!

「でも、馨君みたいな人っていいと思う!!」

紳士で超イケメンで何よりもハニカミが

ズっキュンですよ。

「えっ?」

馨君がティーカップを落とす。

ガっシャンという音が聞こえて、

ギョッとする。

「あらっ、馨君。

大丈夫?服には掛かってないみたいだね。

良かった、雑巾どこだっけ?」

キョロキョロ雑巾を探す。

ももっちが雑巾を投げた来た。

「馨君、どうしたの?

具合悪くなっちゃった?」

ティーカップ割れちゃったようだわ。

馨君の足元に落ちたティーカップの

破片を拾い集める。

「いっ」

お約束の指切っちゃいました。

人差し指から流れ出る血にギョッとする。

< 300 / 419 >

この作品をシェア

pagetop