『最後にあなたを好きになってよかった』
【1】はじまり
『翔!!』



『翔!!!』



あっ!今、俺呼ばれてる?!


たしか・・・・・・輝明・・・だったよな?



『なんだよ、輝明』





『お前、次、体育だぞ、余裕こいてていのか?』




はぁーー、なんで34にもなって、体育なんだよ。



しかも、マラソンって?!




ふー、とりあえず、着替えるか・・・・・





11月のマラソン大会のために、なんで10月のまだ暑い時期に5キロも走んないと
いけねーの?!





ほんと、理不尽だよな。



『皆、揃ったかー?それじゃ、校舎の周り3周な。いくぞ・・・・用意スタート!』



はぁあぁーーーー、暑いっちゅーに、マジで!



後方でダラダラと走りながら、俺は最愛の人のことを想ってた。





「神様ってのは、どうしてあーも勝手に決めるのかねー、まったく、はぁー、めぐみに会いてーけど・・・・あのど天然、帰ったら覚えとけよ」





そして2度目の高校生活を送ることになった出来事を思い出していた。

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