D i a r y




お前と付き合い始めた季節に

咲き誇っていた花が

おれの腰に咲いた


Semper mecum es.

「いつもお前と共に」


伝えたい言葉が

自分の二の腕に並んだ



お前だけを守れる天使になれるよう

大きな両翼を肩甲骨に描いた





おれが唯一愛した女の名前を

背中に刻み込んだ。

やっぱり腕のいい彫り師にしてもらっただけはある。

ものすげーカッコイイよ。

見せてやりてえな、お前に。

前にタトゥー入れたいって言ったら
将来的にどうのこうのだからやめろって
雨は言ってたけど、あと半年だ。

好きな女のためのタトゥー背負って
死んで行くくらい勝手だろ、なあ?

今は線だけだけど、もう少しで完成だ。





2006.12.10 君だけの天使に
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