D i a r y

今日、医師に告げられた。

急性白血病。

思わず笑ってしまった。

急に減った体重、眩暈、嘔吐感。

納得はできた。

なかなかドラマチックな17年の人生
を送ってきた自覚はあるが、
しめくくりはこれか。

兄弟も、親もいない。
骨髄移植はできないしドナーを
待つ時間も残されてはいないらしい。

6ヶ月。半年。
長いのか短いのかもよくわからない。


緊急で入院の準備をして、
ブロンクスにいる筈の譲二に電話した。

「おう、なんやねん」と


間抜けに電話に出た義父に苦笑しながら
彼が一番聞きたくないだろうことを言った。




「譲二、おれ、死ぬらしいで」
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