D i a r y



おれが雨を壊したのだろうか


おれの口から事実を告げたとき、

雨は笑った。


「なに言ってんの?冗談やめてよ」

何度説明しても

雨は聞き入れなかった。

泣きながら笑っていた。

チヒロが替わって教えてくれた。

おれは鎮痛剤のせいで眠くてたまらず
意識を失うように眠りについた。

「現実見ろよ!逃げんなよ!」

チヒロの怒鳴ってる声が聞こえた

雨をいじめんな、
と言いたかったが

叶わずに眠ってしまった。

起きたときチヒロが

目を真っ赤にして
ベッドサイドにいてくれた。



2007.4.5 不安が募る

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