永遠の愛を君に────…sweetーtime
その音は、デパートの角にある小さな花屋で、クリスマス用の小さな鈴の飾りが鳴った音だった


「花か…」


チリンチリン…


小さな高い音色に引き寄せられる


「すみません」


「はい。いらっしゃいませ」


「この鈴、別売りですか?」


「こちらはサービスで花束にお付けしております」


「じゃあ、バラの花束をお願いします」


俺は泉へのプレゼントを花束に決めた


今まで花束なんて誰にもあげたことがない


泉は喜んでくれるだろうか





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