脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「流川……」



腕を動かして、広い背中に触れた。


ここは素直に言ってあげたいところだけど。


ちょっとだけ……からかってもいいかな。



「緊張してんの? 流川」


「……あ?」


「ドキドキしてるよ、心臓」


「うるせーな」


「同じだね、私と」


「……お前と一緒にすんな」


「さっき言ってたじゃん、オレも少しは緊張してるって」



頬をくすぐってる流川の黒髪に触れて。



「うれしいんだ、私。流川も同じ気持ちだってこと」



小さな声で告げると、流川の顔が持ちあがって視線がからまった。



「流川……」



息がかかるくらい、近いところにいる大好きな人。



「……食べて?」



その唇で、


優しい手で、



「っていうか……、そうしてください」



いっぱい、触れてほしいの。



恥ずかしいけど、目をそらさずに伝えると、



「全部……食ってやるよ」



ふふんと笑った流川の唇が落ちてきて、


最初のひとくちを、食べられた。


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