脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「オレをからかった罰だからな」



情けない顔をした私を見下ろして笑う流川に、



「もう……」



なんて言いながらも、頬がゆるんでしまう私。



「イジワル……」


「ふん」


「でも……大好き」


「……分かってるって言ったろ?」



あの夏から私たち、ちょっとは変わったのかな。


ドキドキするだけで精いっぱいだった関係から。



これからたぶん、もっといろんなコトが起こるよね。


辛いことも、悲しいことも、もちろん、楽しいことも。



「流川」


「ん?」



もっともっと、イイ関係を作っていけるよね?


流川と一緒に時間を積み上げていけば、きっと、どんな関係にもなれるよね。



「ありがと。好きって言ってくれて」


「……ああ」


「最高のプレゼントもらった感じがする」


「大げさだろ」


「そんなことないよ。ホントにそう思う」


「ま、オレもだけどな」


「え?」


「いや、何でも。いいから早く寝ろ」


「うん」



きゅっと抱きしめてくれる腕。


優しく触れる柔らかい唇。



この先、どんなにからかわれても、イジワルされても、



「大好き……流川」



この場所がある限り、私はきっと、何度でも恋に落ちるんだ。




そして。


そのたびに思うんだろう。





――あなたに出会えて、

本当に良かった……って。





****
**
*


< 337 / 404 >

この作品をシェア

pagetop