脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+


「……んっ……」



ピクッと上がってしまった肩を、


流川の手のひらが、きゅっと包み込む。



反射的にこくんと飲み干すと、甘い香りがふわんと広がって。



アルコールのせい?


流川の……せい?



カラダの奥が、


……くすぐったい。



「る、かわ……」



ぼんやりしながらゆっくりと目を開くと、



「そんな顔、すんなって」



頬を、両手ではさまれて。



「もっとしたくなるだろ?」


「……え?」


「キス、」



……したくなるだろ?



言い切らないうちに流川は、


すばやく、私の唇をふさいだ。



息がとまるくらいの深いキスに、


逆流しそうなカラダ中の血液。



「は……んっ……」



流川の吐息が離れるまで、


私はその肩にしがみついていた。






――ちゅっ……と音を立てて、やっと離れてくれた熱い唇。


はあっと息を吐いてから、ゆっくり目を開くと……。




あ……。



…………あ?




「ぎゃーーー!!」




そこにあるはずのキレイな流川の顔は、



ミドリ色の……カエルの顔に変わっていた。



< 6 / 404 >

この作品をシェア

pagetop