脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「それより……」



言葉を区切った流川は、左手でつかまえてる光太くんを見て、



「誰なんだ、コイツは」



私に視線を落とし、



「お前こそ、なにしてんだよ」




――ギロリ。




ん?


今一瞬、流川の眼光が鋭くなったような……。



「お、オレはっ、唯衣さんを守るためにここに来たんです!」



じたばたしながら光太くんが叫ぶと、



「意味わかんねーよ。突然殴りかかってきて。誰なんだ、お前」



ますます腕を上げる流川。


さらに持ちあがる光太くん。



「あ、流川、その子はその、バイトの後輩で」


「後輩?」


「うん。なんか……私のこと好きになってくれちゃってて」


「……」


「あ、いや、その、オネエマンの話を聞かれちゃってね、そんでそれを流川と勘違いしてモノ申すとか言って着いてきちゃったっていうか」



流川に会わせてあきらめさせようと思ってのことなんだけど。


うまく説明できない自分がもどかしい。



「流川さんが守れないなら、オレが唯衣さんを守りますからっ!」



あちゃ~……。


そんなこと言うなって。



「とにかくここじゃ他の部屋に迷惑だ。入るぞ」



おもしろくなさそうに言った流川に従って、私たちは部屋へ入った。



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