年上の先生
亡くなった妻とは
本当に仲が良かった。

俺達の両親は早くに
亡くしてしまった。

それを知った妻は、
妹にも優しく接してくれて、
妹も本当の姉みたいに
慕っていた。

「兄貴が好きになったから、
反対はしないけど、
バカな事は止めてね。」

妹は用事を済ませると、
自分の家に帰った。

一応は結婚をしている。
たまに喧嘩をして、
涙ながらに家に来ると、
妻が励ましていた。

俺がまた恋をするのに、
反対をしているのか?

妻は俺の中で生きている。
けど、言われた言葉が
俺の中に残っている。

【あなた。
私を忘れていいのよ。
新しい恋をして。

そうしないと私は、
天国に行けない。

あなたの幸せを1番に
祈っている。】

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