空をなくしたその先に
「サラ様、援護します!」


通話装置越しの会話から、状態を理解したのだろう。

戦闘機部隊が、サラと連携を取り始めた。

戦闘機部隊の助けもあり、よろめきながらも、敵艦隊の間に割り込むことに成功する。

こうなっては、敵もうかつには動くことはできない。

下手をすれば、味方の軍用艦を打ち落とすことになりかねないからだ。

また、船のどこかで爆発音がした。

時間の猶予はない。

目の前にせまる敵の飛行島。

サラは、フォースダイト制御装置を解放した。

これで、この艦はひたすら前に進み続ける。

何かに突撃するか、撃墜されるまで。

最後に、ありったけの弾薬を、目の前の島にたたき込んでやる。

景気よく建物が吹き飛ばされるのを確認して、サラは艦橋を離れた。
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