空をなくしたその先に
「これは」


封筒をダナにつきだして、言葉が止まった。

わかっている。

ほぼ確実に原因は、この研究だ。

あの研究所で、価値があるものと言えばこれしかない。


「ダナ、僕が持っているこれは……」


手の中で封筒がくしゃりとなった。

そのままディオは腰を落とす。
その勢いに、安物のベッドが悲鳴をあげた。


「それはいったい何なの?」


テーブルを挟んで、部屋の向こう側からダナは問う。


「フォースダイトを兵器利用するための研究成果」


ディオは一気に吐き出した。
ダナの目が丸くなる。


「フォースダイトの、兵器利用?」


言い訳めいた口調で、ディオは続けた。


「最初は違ったんだ。

今よりももっとフォースダイトを効率よく利用できないかって、

そういう研究をしていたんだ。

今の半分の大きさですめば、単純計算で船の数は倍にできるし、

船内でフォースダイトを置いてある空間を、他の目的で使うことだってできる」
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