空をなくしたその先に
シャッターにあたると、それは爆発してシャッターをふきとばす。


「乱暴……ううううあああああああああ!!!!」


爆風と同時に二人の乗った戦闘機は空に飛び出した。

リディアスベイルから銃砲が二人を狙う。

ちらりとリディアスベイルに視線を投げて、
ダナはつぶやいた。


「生き延びる……なんとしても」


銃弾をかわしながら、ダナは戦闘機を下降させていく。

軍用艦は、戦闘機ほど急降下することはできない。

相手をひきはがしたところで、海面すれすれに飛び、身を隠す。

航路図を横目でにらんでダナが言った。


「どこか適当なところで海岸に着けるわ」

「このまま地上におりるってこと?」

「それしかないと思う。
この機体も万全じゃないし、
陸路使うしか手はないわ」


それだけ言うとダナは黙り込んだ。
ディオの質問をすべて拒むように。
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