―アイシテル―















だから











これからもちゃんと生きろよ??















彼女を強く抱き締めたまま










俺は声を押し殺して泣いた








最後くらい











かっこよくいたかったのに













やっぱ









離したくねーよ……―











でも







そんな願いは








叶わなくて












俺の腕の中から









彼女は消えて











気付けばもう











朝だった












朝日を浴びながら








また一人で泣く彼女








そんな彼女の前に立ち








涙を流す俺














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