ストロベリーショートケーキ
 


「あーはいはい」



シンはけーちゃんの言葉を適当に流して、お財布をひらく



「わ、すげー万札入ってんぞ」

「5千円ずつだねっ!」

「おいおい、堂々と何言ってんだ」



けーちゃんは苦笑いしながら、ゆあ達2人の頭に手を置く。



「真っ直ぐ帰れよ」



そしてそう言うと、向こうへ行ってしまった。



なんだか、けーちゃんは高校生になってから急に大人になった気がする。

みんな、そういうものなのかな?

だったらはやくゆあも高校生になりたい、けーちゃんに近づきたい。

だけどゆあが高校生になる頃には、けーちゃんはもう大学生で。

そうしたら、もっともっと大人になっちゃうの…?



サラッとオゴれたりしちゃう、大人な雰囲気のけーちゃんはかっこいい

けど、なんだか大人なけーちゃんには距離を感じて

すこし、切なくなった。



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