ストロベリーショートケーキ



"女の子"だって。

ねぇけーちゃん、もしかしてゆあのことちゃんと女の子として見てくれてた?



「シンに言われて、気付いたんだけど…」



あの日シンが言ってたこと、

『同じように想ってないなら中途半端に邪魔すんな』



「邪魔したいっていうか、ゆあをとられたくないっていうか
それってさ、俺もシンと同じ気持ちってことでしょ
…いや、それ以上かも。」



けーちゃん、本当だよね?

片方のほっぺたをぎゅーっと掴む。



「夢じゃない…」



痛いよ、けーちゃん。



「ははっ、何やってんの
ほっぺ真っ赤だよ」

「イチゴみたい?」

「うん」



へへっ、ゆあ、イチゴみたいだって。



「ねぇけーちゃん」

「ん?」

「だいすき!」



やっと言えた。

けーちゃんが、だいすきだよ



< 64 / 66 >

この作品をシェア

pagetop