893〜ヤクザ〜
上納金
それから数カ月が経った。


わしは相変わらず組の部屋ずみ生活を送っとった。

常におやっさん、姐さんの付き添いとして行動していた為、自由な時間もほとんどなく、収入といえるシノギも全くなかった。

なので、お金は部屋ずみの給料として毎月姐さんから数万円をもらっとった。



ちなみに、ヤクザ社会には上納金制度というものがある。

平組員や幹部など、格付けに応じて価格が決まり、月額で毎月定例会の場で組に支払う。

いわゆる会費みたいなもの。

これを支払う事により、代紋の使用が認められる。



もちろんそれを受け取る側の組長も、またその上の組織(高田一家)に決められた額を支払わなければならない。

ピラミッド社会。

直参の幹部クラスになると毎月数百万円もの大金を納めているという。
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