虹色ハート
『虹の橋』 原作者不詳

 その橋は様々な色合いから「虹の橋」と呼ばれている。
 橋の一歩手前には草地や丘、青々とした緑あふれる谷がある。
 大切な動物達は、死ぬとその場所へ行くのです。
 そこにはいつも食べ物と水があり、気候はいつも暖かくまるで春のようです。

 歳をとり、からだが弱っていた者でも、ここへ来て若さを取り戻します。
 からだが不自由になっていた者は、元どおりの健康な姿になります。
 そして一日中いっしょになって遊んだりしている。
 だが、橋のそばにはみんなと様子が異なるものもいるのです。

 疲れ果て、飢え、苦しみ、誰にも愛されなかった動物たちです。
 他の動物たちが一匹また一匹と、それぞれの特別なだれかといっしょに橋を渡っていくのをとても悲しげに眺めているのです。

 彼らには特別なだれかなどいない。
 生きている間、そんな人間は誰一人現れなかった。
 しかし、ある日、動物たちが走ったり遊んだりしていると、橋への道のかたわらに誰かが立っているのに気づくのです
 彼はそこに繰り広げられている友の再会をもの欲しそうに眺めています。

 生きている間、彼は動物と暮らしたことがありませんでした。
 彼は疲れ果て、飢え、苦しみ、だれにも愛されなかったのです。
 そんな彼がポツンと立っていると、愛されたことがない動物がどうして一人ぼっちなのだろうとそっと近づいてくのです。

 すると、なんと不思議な事が…。
 愛されたことがない動物と愛されたことがない人間が互いに近づくにつれ、奇跡が起こるのです。
 なぜなら、彼らは一緒になるべくして生まれたからです。
 この世では決してめぐりあえなかった特別なだれかと、今やっと虹の橋のたもとで魂が出会い、痛みや悲しみは消え、友となるのです。
 そして、一緒に虹の橋をわたり、もう二度と別れる事は無いのです。

 パパ、ありがとう。
 パパ、ママ、おねえちゃん、アンナはいつまでも一緒だよ。



< 38 / 54 >

この作品をシェア

pagetop