月人
日本帰国
やっと日本に帰ってきた。何年ぶりだろう…          空港に降りた私は1人思いふけっていた。中学校を卒業して今23だから…7年ぐらいかな?たぶん…              そんなことを1人で考えながら歩いていると向こうで手を振ってる人がいた。背が高く美人だ。
            とてもお世話になった人。林香織さん。
私がフランスに留学する時すべて準備してくれた人である。
仕事一筋39歳、独身…美人なのに恋人もいない謎な人物、怒るとすごく怖い私の良き理解者の1人である。
「すみません、わざわざ仕事の途中でしょ?」
「何言ってるのぅ、いいのよ、あなたが帰ってくるのに迎えに来ないわけないじゃない、それにぃもう一人の方を置いてくるのに大変だったのよ。俺も行くって聞かなくて」
ため息混じりにそう言った。だいたいっていうか絶対兄だろうというのはすぐわかった。
8歳年上の兄、名前を仁(じん)という。ものすごーく過保護な兄である。でもフランスに留学させてくれたのはそのものすごく過保護な兄である。とにかく変わった人でよくビックリさせられる。
「とりあえず、仁の家に行きましょうか、外に車とめてるから」
そう言うと私のボストンバックを持って出口のほうに歩きだした。さすがキャリアウーマン、歩くの速いなぁ〜、なーんて思っていたら置いて行かれそうになっちゃった
香織さんの車に乗り込み、今からちょっとしたドライブになる。久しぶりの日本の景色を楽しんでいた。
「ねぇ、さくやちゃんどーう?久しぶりの日本は?」「なんかー建物と人がすごいですねぇ」
「都心の方はもっとすごいわよ。早く慣れなくちゃね、でも仁の家がある辺りは静かだしいい所よ。よくこんな所見つけたわねってぐらい。」
そう聞いた私は、とっても楽しみになってきた。(それとさくやは私のこと)実を言うと少し不安だった。だって長い間フランスにいて日本のことはほとんどわからなくて今の流行りが何だとか、どの芸能人が人気があるとか(誰が芸能人かもわからないかも…)まっーたくわからん。友達も出来るかなぁとか考えだすとキリがない
だから今から住む所が素敵な所らしぃ、それだけでも今の私には嬉しいことだった。
確かに素敵な所ではあった…でもやっぱり兄は兄であった…………
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